残念ながら、歯科医院に良いイメージを持っている人は多くはありません。逆に、「痛そう」「怖そう」といったマイナスイメージがあるために、しばらく歯医者さんに行ってないという人もいらっしゃるでしょう。
歯やお口に異変を感じてから歯科医院に行く人が多いのが現状ですが、近年は「予防処置」という診療科目も一般的になっており、病気にならないように歯科を受診する人も珍しくなくなってきています。そこで今回は、「最近、どんな理由で歯科医院に行きましたか?」というアンケートをとってみました。
結果は右のグラフのとおり。「虫歯・歯周病などの治療」が40%でもっとも多く、僅差で「予防・定期検診・クリーニング」となっています。この結果からも、徐々にですが予防意識の高まりが感じられます。
痛くなってから行くのでは遅い!?
・虫歯かな?と思いながら放置していたら、歯が痛んで耐えられなくなったので。(20代/女性)
・歯周病で歯がガタガタになり、食事が不便になったから。(50代/男性)
・右の奥歯が疼きはじめて、しばらく誤魔化していたが、とうとう我慢できなくなって受診した。(40代/女性)
回答していただいた方には申し訳ありませんが、これらは好ましくないパターンだと言えます。痛みなどの症状が進行して、日常生活に支障をきたすようになってから歯科医院に行くのでは遅すぎます。虫歯や歯周病は進行すればするほど歯を失う確率も高くなりますし、歯を失ってインプラントなどの治療を受けることになれば、結果として治療費の負担も大きくなります。
虫歯・歯周病は風邪のように自然治癒することはなく、歯科医院に行かなければ治りません。「苦手だから」「面倒だから」「時間がないから」といった理由で歯医者に行かず、歯を失うことになってしまったら、悔やんでも悔やみきれませんよね。どうせ行くなら「早いうち」が鉄則です。
歯医者に行って良かった!
・詰め物が取れて歯医者に行ったら、詰めていたところが虫歯になっていた。(30代/女性)
・歯石取りに行ったら、虫歯が見つかった。(40代/男性)
これらのコメントのように、詰め物のトラブルやクリーニングで歯医者に行ったら虫歯が見つかったという人は少なくありません。虫歯・歯周病は自覚症状に乏しいため、ある程度、進行しないとなかなか気付けないもの。だからこそ、異常を感じていなくても歯科医院で診てもらうことが大切なのです。「健康なのに病院に行くのはもったいない」という人もいると思いますが、「健康だと思っていたけど病気になっていた」というケースも多々あります。ぜひ、定期的に歯科検診を受けて早期発見に努めてくださいね。
歯の健康について意識の高い人になろう!
・定期的に通っていたほうが虫歯になりにくいし、なったとしても虫歯が小さい段階で見つけられれば簡単な治療で済むから。(20代/女性)
・3ヶ月に1度くらいのペースで通っている。病気になったときの治療費のほうが高くつくので。(30代/男性)
これらは「予防・定期検診・クリーニング」と答えた人のコメントです。予防意識をしっかりと持っていらっしゃいますね。検診やクリーニングを受けに行って、もし異常が見つかっても早期治療ができますし、異常がなければ、それはそれで「安心」が得られます。健康面で不安を抱えながら過ごすより、何の心配もなく自信を持って過ごすほうが、仕事もプライベートも充実したものになると思いませんか?
院長より
歯が痛くなってから歯科医院を受診する方は、「もっと早く来れば良かった」「どうして、気付いたときにすぐに診察を受けなかったのか」と後悔する人がたくさんいます。今年もスタートして2週間が経ちました。2016年を、健康でキレイな歯、曇りのない笑顔で過ごしたいという方は、ぜひ「予防」のために歯医者さんに足を運んでみてくださいね。