みなさんは、生涯、歯科医院でどのくらいのお金を使うか想像できますか?
「見当もつかない」という方が、ほとんどだと思います。
では、1年間だったらどうでしょうか?
男性のみを対象にしたアンケートですが、
興味深いデータが出ていましたので、ご紹介しようと思います。
アメリカと日本のビジネスマン各200人に対して行われた意識調査の結果です。
【参考】
「歯とオーラルケアに関する意識調査」(パナソニック2013.10月調べ)
■調査日:2013年10月17日~22日
■調査対象:30~50代
■回答者:アメリカ人男性200人/日本人男性200人(合計400人)
歯に年間、いくらお金をかけていますか? |
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アメリカ人男性 平均36,000円 日本人男性 平均6,000円 |
アメリカ人男性は日本人男性の約6倍も、自分の歯やお口の健康に投資しています。
デンタルケア、オーラルケアに対する意識に大きな違いがあることが分かりますね。
歯ブラシやデンタルフロスなどのホームケアグッズだけでは、これほど金額の差は
生まれません。以下の結果を見れば、お分かりいただけると思いますが、
歯科医院に通うか・通わないかが、大きな金額の差になっていそうですね。
トラブルがなくても歯科医院に通院しますか? |
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アメリカ人男性 76% 日本人男性 36% |
何の異常もなくても歯科医院に通う日本人男性の数は、アメリカ人男性の実に半数以下。
日本人は、歯が痛くならないと歯医者に行かないという人がほとんどのようです。
日本人は「治療」のために、アメリカ人は「予防」のために歯医者に行く。
両者の歯の健康に対する考え方は、根本的に違っています。
この意識の違いは、以下のように、とても分かりやすい「結果」として表れています。
虫歯経験ゼロの人 |
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アメリカ人男性 4人に1人 日本人男性 20人に1人 |
歯医者に定期的に通う人・通わない人の生涯医療費
とある健康保険組合と、その組合のある歯科医師会の共同調査によると、
歯科の定期検診を受けている人は、48歳まで年間の総医療費は平均より高いものの、
49歳を過ぎると平均を下回り、その後は差が広がっていくことが分かりました。
たとえば、虫歯で歯を失ってインプラント治療を受ければお金がかかります。
歯周病によって糖尿病が悪化すれば、その治療費の負担も重くなります。
歯医者に定期的に通う人は、48歳までは定期検診などの費用がかかりますが、
その後は医療費が抑えられ、歯科の費用を含めても生涯医療費は平均を下回るんですね。
いかがでしたか?
みなさんは、今回のコラムでどんなことを感じていただけたでしょうか?
「歯が痛くなったときしか歯科医院に行ったことがない」という方や、
「もう何年も歯医者に行っていない」という方は、3~4ヶ月に一度くらいのペースで
定期検診を受けてみてはいかがでしょうか。
それが、お口や全身の健康維持だけでなく、結果的に医療費の軽減にもつながるんです。