今回は、原因別の口臭対策についてご説明していきます。
本題に入る前に、みなさんにぜひ見ていただきたいデータがあります。
以下は、口臭ケアにまつわる情報を発信する
「目覚めの口臭予防ラボ」が行った「夏の恋と口臭に関する意識調査」の一部です。
■調査期間:2014年7月15~16日
■調査対象:20~40代の全国の女性500人(男性250人・女性250人)
■調査方法:インターネットによるアンケート回答方式(株式会社ネオマーケティング)
いかがでしょうか?何と6割を超える方が「口」と回答しています。
夏になると、「汗」のニオイを気にして制汗スプレーや汗拭きシートで体臭をケアする方が多くなる一方で、
口臭ケアはおろそかにされがちです。
体臭だけでなく口臭にも気を遣うことが、相手からの好感度を決める大きなポイントかもしれませんね。
もちろん、口臭ケアは異性相手だけでなく同性間でも重要なエチケットです。
職場でも、学校でも、プライベートでも、周囲の人との気持ち良いコミュニケーションのためには、
誰もが意識を高めていくべきことだと言えるでしょう。
原因別に見る口臭対策
生理的な口臭の場合
起床時や空腹時、緊張しているときや疲労・ストレスを抱えているときなどに起きる口臭
【対策】
できるだけ唾液の分泌を促して、お口の中を洗浄・殺菌することが重要です。
こまめに水分を補給したり、ガムを噛んだりして、お口の中の潤いを保つことで口臭の軽減・解消が期待できます。
また、疲れや風邪などで免疫力が落ちると、細菌の増殖を許してしまいます。
お口の中も例外ではなく、抵抗力が落ちると口腔内の細菌が活発になって口臭を引き起こします。
普段から健康的で規則正しい生活を心がけ、全身の免疫力をキープしておくようにしましょう。
ストレスを溜めこまない生活習慣も大切です。
病的要因による口臭の場合
歯周病や虫歯、親知らずの異常や、呼吸器系や消化器系の病気によって発生する口臭
【対策】
原因になっている症状・病気が治れば口臭も軽減・解消されます。
虫歯・歯周病であれば治療を受けて完治させることが先決です。
呼吸器系・消化器系の病気も同様で、専門医院で治療を受けるようにしましょう。
なお、親知らずが口臭の原因になっている場合は、抜歯したほうがいいケースもあります。
真っ直ぐに生えていて、正常に機能していれば抜歯する必要はありませんが、
親知らずは何かとトラブルの原因になりがちな歯です。
斜めに生えたり、半分埋まったりしていると汚れが溜まりやすく、
口臭以外にも、虫歯・歯周病や歯茎の炎症の原因になります。
また、手前の歯を押すように生えてくると、歯並びを乱してしまうこともあります。
心配な場合は歯科医院に行き、将来のリスクも踏まえて抜歯したほうがいいのかどうか判断してもらいましょう。
飲食物や嗜好品による口臭の場合
ニンニクやニラなど、ニオイの強い飲食物や、アルコール、タバコなどによって発生する口臭
【対策】
原因になっている飲食物・嗜好品を摂取しないことが最善の対策ですが、現実的には難しいと思います。
ニオイの強い飲食物を食べた後やお酒を飲んだ後、タバコを吸った後に、
水分を補給したり、うがい・歯磨きをしたりすることで、ある程度は口臭を軽減できます。
いつもお口を衛生的に
口臭の原因は様々ですが、多くの場合、お口の中に原因が潜んでいます。口臭予防の基本は、お口の中を清潔に保つこと。毎日の歯磨きと歯科医院でのクリーニングで清潔な口腔内環境を維持できれば、口臭だけでなく虫歯・歯周病の予防にもつながります。きれいで、健康で、臭わない――三拍子そろったお口を目指してくださいね。 |