グラントウキョウスワン歯科・矯正歯科からの回答
歯周病とは歯茎の感染症で、歯周ポケット(歯と歯茎の隙間)に付着した歯垢に潜む、歯周病菌によって引き起こされます。歯周病には進行段階があり、初期の歯肉炎や軽度歯周炎の段階であれば、歯科医院での治療とブラッシングによるセルフケアで治癒できます。しかし、歯周病の初期段階では症状を自覚しづらく、異変に気がついたときには重症化していることも少なくありません。歯周病が中度歯周炎に進行すると歯が次第にグラつきはじめ、次の重度歯周炎になると歯を支える顎の骨が破壊されてしまいます。そして、最悪の場合は歯が抜け落ちてしまうこともあるのです。
失った歯の機能回復には3つの方法がある
歯周病によって失われた歯の機能は、次の3つの治療法で補うことができます。それぞれにメリットとデメリットがあるため、治療法を選ぶ際の参考にしてみてください。
入れ歯
失った歯の機能を補う方法として、もっとも手軽で安価に作製できるのは「入れ歯」です。保険診療の範囲内で比較的安価で治療することができます。一本から数本の歯を失った場合は、「部分入れ歯」を使用します。これは、金属製のバネを左右の残った歯に引っ掛けて固定するというもの。保険診療で作製した入れ歯は周囲の歯と比べて質感が目立ってしまうことや、噛む力が弱いため、固い食べ物を噛むのが難しい点がデメリットとして挙げられます。
しかし、自由診療で作製した入れ歯は機能性と審美性を追求できます。金属製の歯茎に当たる床部分に金属を用いることで、食べ物の熱を感じられる「金属床義歯」や、残った歯の間に磁石などのアタッチメントを取り付けて固定するタイプの「アタッチメント義歯」などがあります。
ブリッジ
2つ目は、「ブリッジ」と呼ばれる治療法です。「橋」を意味する名前の通り、抜け落ちた歯の左右の歯を削り、土台にして人工歯を被せます。入れ歯よりも自然な見た目を実現できる審美性の高さが魅力で、噛み心地も天然歯に近いものを得られます(噛む力は天然歯の約60%)。ただし、両隣の健康な歯を2本削る必要があるのが難点です。これによって噛む力が左右の歯に分散され、残った歯の寿命を縮めてしまう恐れがあります。
インプラント
3つ目は、失った歯の代わりに金属製の人工歯根を埋め込んで歯を作る、「インプラント」という治療法です。インプラントは人工歯根である「フィクスチャー」と、連結部分である「アバットメント」、上部構造として装着する「人工歯」の3つのパーツでできています。フィクスチャーを顎の骨に埋め込むことで土台にし、その上からセラミック(陶器)などの人工歯を被せ物として装着します。審美性も非常に高く、被せ物に使用するセラミックは高い強度を誇ります。
生体親和性の高いチタン製の人工歯根は、顎の骨としっかり結合するため、天然の歯とほとんど変わりない噛み心地と噛む力を実現できるのです。
インプラントは自費診療だがその分メリットも多い
インプラントは保険が適用されないためすべて自由診療となり、通常の治療に比べ高価になってしまう点は考慮しておきましょう。しかし、それらの条件を差し引いたとしても、インプラントは失った歯の代わりとしてもっとも有用な方法であり、しっかりメンテナンスを続けていけば第2の永久歯として長く使っていくことができます。
患者様に納得していただくまで説明します
グラントウキョウスワン歯科を含めた医療法人スワン会の各医院では、新たな設備と技術によって常に安心、安全なインプラント治療を心がけています。当院に限らず、患者様にしっかりと治療内容をご理解いただいたうえで、治療を開始するようにしています。インプラント治療にかかる費用や期間の目安、メリット、デメリットに関しても丁寧にご説明し、きちんと納得されてからはじめて治療をスタートさせるのです。
グラントウキョウスワン歯科・矯正歯科 院長より
東京・名古屋・兵庫に展開するスワン歯科グループでは、これまでに25,000本を超えるインプラント治療の実績があります。(1990年から2020年10月時点)
そして当院では、インプラント治療後も定期的なメンテナンスにより、インプラントを長持ちさせるためのアフターケアも怠りません。
もちろん、すべての患者様がインプラント治療を受けられるわけではありません。高血圧や心臓疾患などをお持ちの方は、治療を受けられない場合があります。服用されている薬など、治療開始前に丁寧にヒアリングいたします。その場合は入れ歯やブリッジなど、患者様にとって適切な治療法を提案いたしますのでご安心ください。