よくあるご質問 QA

よくあるご質問

治療後にインプラントが抜け落ちることがあると聞きましたがそれはどんな場合ですか?

グラントウキョウスワン歯科・矯正歯科からの回答

インプラント治療は、肉体的・経済的負担が少なくないだけに、将来インプラントが抜け落ちるかもしれないと聞けば不安になってしまいますよね。しかし、術後経過をしっかり確認し自分自身でメンテナンスを続ければ、インプラントが抜け落ちるリスクを減らすことができます。

本来、インプラントは数年で抜け落ちるものではない

インプラント治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込んでから十分な期間を置き、人工歯根が骨と強固に結合するのを待ちます。また、通常はインプラントを埋入する前に骨の量が十分にあることを確認するほか、歯周病や喫煙習慣を改善するなどしてインプラントが抜け落ちる要因を排除するため、数年で抜け落ちるケースはまれであるといえます。

ただ、術後に適切なメンテナンスを怠ってしまうと、インプラントの周りが炎症を起こし、顎の骨からインプラントが抜け落ちてしまうことがあります。

自分の歯と同じように入念なケアが必要

インプラントの周りには繊維がないため、天然歯よりも歯周病菌が侵入しやすくなっています。手術直後の経過が良好でも、ケアを怠ればインプラント周囲炎の発症によって歯周ポケットが深くなり、顎骨などが吸収されるとインプラントが脱落するリスクが高まるのです。

インプラント周囲炎は普通の歯周病よりも早いスピードで進行します。もし、インプラントのグラつきを感じる場合は一刻も早く歯科医院を受診しましょう。

インプラント周囲炎の治療としては機械的歯面清掃(PMTC)、殺菌療法、抗菌療法などが有効ですが、まずは毎日のケアで炎症を予防することが大切です。毎日のケアではブラッシングのほか、デンタルフロスやタフトブラシを利用して、インプラント周りを清潔に保ちましょう。

術後は歯科医院で定期メンテナンスを

インプラントを快適に使い続けるためには、定期的に歯科医院を受診してメンテナンスをする必要があります。メンテナンスでは、インプラント周りが清潔に保たれているか、被せ物に支障がないかを細かくチェックし、磨き残しがある場合はブラッシング指導を受けます。

噛み合わせの変化やグラつきなどの自覚症状がなくても、レントゲンでインプラント周りの骨の状態を診断すれば、トラブルに対して早めに対策を打つことができます。せっかく取り戻した噛み心地を失わないために、メンテナンスは欠かさないようにしましょう。

グラントウキョウスワン歯科・矯正歯科 院長より

人工歯であるインプラントはむし歯になることこそありませんが、周りに汚れが溜まりやすいため、歯周病と同じメカニズムで「インプラント周囲炎」を発症してしまうリスクがあります。

インプラント周囲炎は放っておいて自然に治るものではありません。インプラントを支える骨にまで炎症が達してしまうと、インプラントが抜け落ちる原因となります。インプラントを長く使い続けるためには、ご自身でブラッシングやデンタルフロスによるケアを念入りに行うことと、歯科医院で定期メンテナンスを受けることが必要不可欠です。噛み合わせの変化やインプラントのグラつきが気になったら、速やかに歯科医院を受診しましょう。

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